木々のささやき 341号

素直さが身につくと個性が発揮できる

 令和元年5月11日、素心学塾25周年記念祝賀会が、良い雰囲気の中でおこなわれました。

 一座建立(いちざこんりゅう)という言葉のように、来賓の皆さまはじめ参加された皆さまのあたたかい思いやりの心で会場がつつまれました。参加させていただいた一人として、とても心満たされ会場をあとにすることができました。

 素心学塾塾長である池田繁美先生は、「素直さが身につくと個性的な生き方ができます」と言われています。私は、個性的な生き方とは、奇をてらうような未熟な生き方をいうのではなく、その人の持ち味、天分(他の人とは異なる才能)を生かした生き方をいうものだ解釈しています。ですから、その個性的な生き方が多くの人から支持されなければならないと思っています。

 祝賀会の席で、塾長の言われる「素直さが身につくと個性的な生き方ができます」ということが、こういうことを言われているのかということを発表者の発表を聴く中で体感できました。”まじめに、たのしく”をモットーにそれぞれの発表内容や態度に、個人個人の持ち味があらわれており、それらを心地よく受け入れることができました。もっと聴きたいという思いがわいてきました。

 今回の記念祝賀会をおこなうにあたり、実行委員は事前準備に多くの時間を費やしていたようです。それぞれの個性(持ち味)をいかしながら役割分担を決め、いい記念祝賀会にしたいという思いがありました。

 これまでにも、素心学研修所10周年記念植樹式典、素心学25周年記念誌”素心の譜”の作成においても、塾生一人ひとりの良さを発揮しながら、それぞれの役割をしっかり果しているさまを見ることができました。

 このように、皆で何か一つのことをやろうとする時、未熟な人が集まると、それぞれのわがままが出て思うようにことが運ばないが、一人ひとり心の中に素直な心が育ってくると、それぞれの持ち味を充分発揮することができ、事はうまく運び多くの人々から支持されるようになるということがわかりました。

 私も自分の持ち味をもっとしっかり生かせるように、さらに素直な心を身につけていきたいと思いました。

 

 

2019年6月 341号より 芳野 栄