木々のささやき 330号

仲よく、たのしく、明るく

 これまで仲よく、たのしく、明るい職場づくりをめざしてきました。そのために、日頃から私が大切にしてきたことは、私を含め社員一人ひとりの人格向上とともに、思いやりのある人になるです。さらに次のことが大切と思ってきました。

① コミュニケーションを充分にとりあう

② お互いに敬いの心で接する

③ 謙虚さを失わない

です。

「休憩いただきます」、「いってらっしゃい」「休憩ありがとうございました」、「おかえりなさい」

「〇〇パンの追加お願いします」、「ハイ」

「〇〇パン焼き上がりました」、「ハイ」

 木輪の職場で毎日交わされている言葉です。こうした言葉のやりとりが、和気藹々の温かな雰囲気やよい社風をつくっていく大きな要因となっているように思っています。

 木輪の行動指針の二番目に「職場では、いつも笑顔で明るく、お互いに声をかけあって」という項目があります。コミュニケーションを充分にとりあってお互いの心を通わせ合いましょうということです。心を開いて「笑顔であいさつ」を交わすことが、何より大切だと思います。また、自分の持つ情報を全員で共有し、メモに書いて回覧すると同時に、正しくやさしい言葉づかいで情報交換をおこなうことです。ミスのない仕事をしていくことも大切にしています。

 次に大切にしているのが、お互いに敬いの心をもって接することだと思っています。年齢や経験に多少の差があったとしても、相手を敬い尊重しあうことです。年長者が年少者に対して上から目線でものを言う。あるいは熟練者が経験の浅い人に対して上から目線で接する。こういうことがあると、職場に不協和音が発生し仲よく、たのしく、明るい職場とはなりません。お互いの不足しているところを補い合うことです。相手の良いところに目を向けることです。相手の良いところに目を向けると、おのずと敬いの心がわいてきます。

 もう一つ大切にしてきたのが、「謙虚さを失わない」ということです。池田繁美先生は、「謙虚さがなくなる兆候14項目」をあげていらっしゃいます。14項目すべてを意識して謙虚さを失わないようにしなければなりませんが、その中でも「他人や会社の批判をしだす」、「目下の人に対してぞんざいになる」、「ありがとうございますという感謝の言葉が少なくなる」という項目については特に気をつけるようにしてきました。謙虚さを失うと相手のいたらないところに目が向きはじめ、敬いの心が身に付きません。

 これからも、仲良く、楽しく、明るく温かな雰囲気の職場をつくるためにも、私を含め社員一人ひとりの人格向上をめざし、思いやりを身につけるとともに、上の三項目について実践してまいりたいと思っています。

 

2018年7月 330号より 芳野 栄