木々のささやき 321号

両親に感謝の気持ちを伝えよう

 今年度から、自分の誕生日には両親に感謝の気持ちを伝えようということで、スタッフの誕生月に、お祝金を支給するようにしました。そのお祝金をつかってどのように感謝の気持ちを伝えたのかを報告してもらっています。

 四月から九月までにすでに11名のスタッフがそれぞれの誕生日に、両親へ感謝の気持ちを伝えてくれています。ありがたいことです。その報告を読ませていただくと、誕生日は、これまで自分を産み育ててくれた両親に感謝する日だということ、さらに両親に感謝し、安心させ、喜ばせてあげることが何よりの親孝行であることを体験できたことが伝わってまいります。

 スタッフは、自分の誕生日が近くなると、まずどのようにして両親に感謝の気持ちを伝え喜ばせようかと心を動かしはじめます。ありきたりでなく、一工夫も二工夫もして。両親の喜ぶ顔を思い浮かべながら・・・・。すでにこうしたことが、感謝の気持ちのあらわれだと思います。モノをプレゼントしたスタッフの中には、両親へおそろいのスマホケースをプレゼントしたそうです。おそろいのケースに両親は恥しさを感じながらもとても気に入ってくれたようすが綴られていました。両親のほほえましい光景に私もとても幸せな気持ちになりました。両親のほほえましい光景は他のスタッフにも綴られていました。両親に「おとうさん、おかあさん〇〇年間ありがとう」とプレートに書いたケーキをプレゼントし、ろうそくに火をともし両親で一緒にろうそくの火を消してもらいました。二人とも少し照れくさそうでしたがとてもうれしそうでした。また母の料理の中で私が好きだった料理を自分がつくってあげて両親とともに食べ、懐しい味に舌鼓をうち、幸せな時間を過ごしたスタッフ。自分や兄達の出産時の大変だった話を両親から聴き、普通であることが一番ありがたいことだと気づいたスタッフ。結婚し、出産し、子育てをこれまで一所懸命やってきたが、今回のことが、両親のことや両親のありがたさに感謝できるきっかけになったスタッフもいました。さらに、両親への感謝の気持ちをしっかり言葉にして伝えることで、子どもから大人へと心の成長を遂げてくれたスタッフもいます。

 自分の誕生日を両親へ 感謝の気持ちを伝える日だと決め、行動していくことで自分や両親はじめ周囲の人々の心の中に幸せの種まきができていることを実感せざるを得ません。種から芽が出、美しい花を咲かせて欲しいと心から願っています。

 スタッフはじめスタッフの両親や周囲の人々の幸せを願い、これからもこうした幸せの種まきを続け、スタッフが幸せを実感できる会社づくりを目指してまいります。

 

2017年10月 321号より 芳野 栄