木々のささやき 339号

素心学を学ぶと成長できる

 3月12日第24期耕心塾勉強会の修了式がおこなわれました。塾生一人ひとりの顔にやり遂げた安堵の表情あり、その表情がとても印象的でした。勉強会に送り出した会社の上司や経営者の表情にも満足感が漂っていてとても良い修了式となりました。

 毎年この修了式を迎えるたびに「素心学を学ぶことで人として成長できる」と確信できます。同時に池田繁美塾長の言われる「人は成長するように出来ている」と言う言葉がよく理解できます。一年間のうちの残り3ヶ月の成長には特に著しいものがあります。この場合の「成長」とは「自分の欠けているところを知り、そこを正す努力ができるようになること」だと思っています。つまり「自己を知り、自己を正す」行動ができるようになった時に、人は成長していくということです。修了式に臨む塾生には良好な雰囲気が漂っていました。その雰囲気に私は魅了されました。

 素直の心は、自分の欠けているところ(自分の未熟さ)に気づきそこを正していこうとします。

 素直な心は、より自身の成長を求め、さらに学び続けようとする心、学びを深めようとする心を呼び起こしてくれます。

 素直の心になると、周囲の人に対して感謝の気持ちが芽生え、その結果人に感謝できる人間になれます。同時に人から感謝される人間になろうと努力します。

 素直の心は、一つのことを継続できる強い心を育てます。

 素直な心になると、自分にとって不得手な依頼事にも「試されている」と前向きに考えることができ、積極的に行動できるようになれます。

 素直な心になると、うまくいかないことがあっても人のせいにせず、「原因は内にあり」という考え方ができるようになります。

 素直な心は、身近な人との人間関係を良好にしてくれます。特に夫婦間の関係が良好となり幸福な家庭となります。

 素直な心になると、グチや悪口を抑えられ人から好かれる人となれます。そして自身を美しくできます。

 以上のような修了式での塾生の発表を聴き、改めて素直な心の力と効用の大きさを学ぶことができました。

 素直な心を身に付けると、最終的には幸福な人生を送れるようになることができますが、一年の学びを通して塾生の一人ひとりの中に、幸福な人生の道筋が見えてきたのではないかと思っています。

 

 

2019年4月 339号より 芳野 栄