暦の上では11/7より「立冬」ということでまだ秋が深まってきたと感じている間に冬にバトンタッチされていきます。最近はこの秋の短さに驚かされます。自然は確実に一歩一歩前進しております。私も気後れすることなく一日を大切にそして充実させていきたいと思います。
この夏、福智山のふもとにある直方の田舎道を半日かけて自然と触れ合いながら、5時間ほど歩きました。 歩き始めて1時間くらいまでは、炎天下の中、喉が渇き、汗が吹き出て拭うのに必死で、顔の周りに飛び回るハエや虫が気になり、上り坂で呼吸も「ハーハー」と息苦しく、歩くペースが上がらない辛い時間が続きました。 ところが、1時間ほど歩くと平坦な道と下り坂となったせいか、汗のかき方も程よく、顔の周りの虫も払うことなく気にならなくなりました。徐々に呼吸も一定のリズムでゆっくりとなってきました。足は意識せずともテンポよく、おのずと前に出ていき、まるで何かに乗っているかのようにスイスイ進んでいました。
夏山の深い緑と青い空、真っ白な雲のコントラストがはっきりしており、青々とした田んぼの稲もとても美しく、セミの鳴き声や小鳥のさえずり、風に揺れる木々の音がとても心地よく聞こえてきました。この瞬間に「今の私は"りきみ"がないなぁ」と思いました。それと同時に「いつもの私はとても力が入っているなぁ」と実感しました。また、思いが良くともその取り組む姿勢に"りきみ"や無理が生じているとうまくいかないことも多いのではないかと感じることができました。
今回、大自然の中を一人でただ黙々と歩いている中で、何も思わない考えない状態になると、ものごとが好転していきました。つまり、周囲の状況(炎天下、汗かき、虫、風景)は何も変わりませんが、私の心がその周囲の状況をあるがままに受け入れたことで、暑さや汗、虫が気にならなくなり、風景や自然の音などの心地よさに気づくことができたのです。そして、歩くスピードも自然と上がっていくということを体験しました。
これからも、今回のように自然の中に身を置くことや、毎日おこなう瞑想などをくり返し、私の”心のクセ”を取り除き、りきみや無理のない、素直な心を植えつけていきたいと思います。