新年明けましておめでとうございます。旧年中は、ご愛顧賜りまして誠にありがとうございました。本年もさらなる工夫と改善を重ね、皆さまにお役立ちできるお店に成長してまいりたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、仏教のことばに「因縁生起(いんねんしょうき)」というものがあります。
「世のなかのすべてのできごとは、なんらかの原因があり、意味なく発生するものはない」という意味です。
例えば「花が咲く」という現象には、種がなかったら花は咲きません。そして、種があっても土や水、空気、太陽がなければ花は咲きません。すべての条件が整ってようやく花が咲きます。
「種」は直接的原因≪因(いん)≫、「土や水、空気、太陽」は間接的原因≪縁(えん)≫と言えます。これらの原因が重なって、「花が咲く」という結果≪果(か)≫が出てきます。
私はこの言葉の意味を知ってから、最近自分の身の回りに起こる出来事が、「全てこの通りだな」と思うようになりました。
私たちの仕事で例をあげます。お店にお客様がたくさん来店されています。パン生地が次々に発酵して、私はあわてて発酵した生地にトッピングして窯に入れます。窯のブザーがあちこちから「ビービー」となり、窯の奥の方に手を突っ込んで天板をつかもうとした時『あッ!』・・・私はやけどをしてしまいました。この時、やけどをした(結果)のはなぜ(原因)でしょうか?お客様がたくさん来店され、生地が次々と発酵してくるからでしょうか?私が状況にのまれ冷静さを失い、先輩から「危ないから奥のものは棒を使って取りだしてよ」と注意を受けていたにもかかわらず、窯の奥に手を突っ込んだからでしょうか?明らかに、後者だと言うことができます。そして、「やけどをした」というできごとは、
①いつでも冷静な判断ができるよう、穏やかな心で仕事をすること
②先輩からの忠告を素直に受け入れ、例外なく実行すること
という気持ちの欠如が原因で起こったと考えられます。
この例からも言えるように何か結果(良くも悪くも)が起こるのは、他人や世の中(外)より自分自身(内)に原因がある場合が多いのではないかと思います。自分にとって不都合なことが起こったとしても、その事実を素直に受け入れ、「自分自身に何か原因があるのでは」と考えます。そうすることで、自らを正すことができ、人間的な成長につなげることもできます。また、その不都合なことも自分の未熟さを気づかせてくれる「ありがたい」出来事だったと感謝できるとさらに良い方向へ向かうでしょう。
『原因は内にあり』この考え方を心にしっかり浸透させて、自分にとって都合の良いこと、悪いことに関わらず、全てを受け入れて、プラスに変えていきたいと思います。